2010年12月27日

A Course In Miracles とは?

A Course In Miracles・・それは1965年に書き取りが始まり、
1976年に出版されたある一冊の本。
その本は世界中の人々の人生を静かに変え続けています。


A Course In Miracles とは?奇跡のコースは、このお二人の物語から始まります。 それは・・・

ヘレン・シャックマンさん
(Helen Schucman)と

ウイリアム(ビル)・
セットフォードさん

(William Thetford)。


二人はコロンビア大学医療センターの心理学の教授でした。

周囲の競争心や敵対心に巻き込まれ、職場の同僚であった二人の関係は
当初険悪だったそうです。

1965年の夏のある日。ビルは決心して
ヘレンの研究室を訪れ、こう伝えます。

「私たちの態度はあまりにも否定的で何もできない。
もっと、他のやり方があるはずです。」

その言葉を聞いたヘレンは非常に喜び、
協力を惜しまないと彼に約束します。
それはビルにとって予想に反した反応だったと後に彼は語っています。
当時へレンは56歳、ビルは42歳。

そして二人が互いに協力しあうことを約束した後、
ヘレンに変化が訪れます。
不思議な夢をよく見るようになり、直感が冴え始めます。

例えば、二人の過去の人生のような夢を見たり、
洞窟の中で羊皮の巻物をみつけ「神は在る」という言葉を見るという夢など。
けれど彼女は急にわが身に起きたその不思議な状態を怖がり、
むしろ嫌ってまでいたそうです。
ヘレンは科学的な精神をよりどころにし、
スピリチュアルなことには関心がなかったそうです。

そしてビルもまた当初その状態に懐疑的だったものの
彼女の話を聞きながら見守っていたそうです。

そして1965年10月21日の夜。
ベットに座っていたヘレンのもとに「声」がやってきました。

"ピカピカThis is a course in miracles, please take notes.ピカピカ"
「これは奇跡のコースです。書き取ってください。」


その声に困惑し慌てた彼女はすぐにビルに電話電話をします。
彼は混乱することはないよ、とヘレンを落ち着かせ、
書き取ってみるように提案し、
翌朝早めに仕事場で会おう、と伝えたそうです。

ヘレンは当時のことをこう話しています。
「それの声は音声ではなくて、内側から急速にもたらされるようなもので
私は速記でノートに書き取りました。」

声は突然やってくるので、彼女は常にノートを持ち歩き
それはいつでも拒否すれば中断もでき、実際に彼女は何度も拒否をしたものの
ビルにも励まされ、ヘレンが書き取った内容を
翌日ビルがタイプする、という生活を続け、
実にこの作業を7年半かけて、ACIMの元になる内容が完成したのですピカピカ

そしてACIMが本として出版されるまでに
さらに二人の人物との出会いがありました。

A Course In Miracles とは? その一人がケネス(ケン)・ワープニック
(Kenneth Wapnick) 博士。 

彼はまた、のちにACIMの普及に
非常に大きな貢献を果たすことになります。

当時30歳だったケン博士は二人と出会い、
彼にいい印象を持っていたビルは、
ヘレンが書いたある資料を読んでみないかと
聞きますが、ケンは1500ページもの内容と知り
永住のためイスラエルへの下見の旅行前で
時間がないと丁寧に断ります。

「それでも旅行中にこのことが頭から離れず、
夢にまで出てくるありさま」だったと言い、
一旦帰国した時に彼はACIMを読み、イスラエルに行って
修道士になるはずだった彼の人生は大きく変わります。

彼は永住を取りやめ、ACIMの編集作業に力を注ぎ、
一字一句をヘレンと共に見直して、
彼が段落や文章、各章をまとめ、ACIMの原稿が完成しました。

A Course In Miracles とは?そしてジュディス・スカッチ(Judith Skutch) さん。

超心理学研究会という非営利団体の代表だった彼女
はある人物からこんなことを言われます。
「非常に重要なことがあなたの人生に
起ころうとしています。 ひとつは、
生涯教師となる年上の女性との出会いがあるでしょう。
もうひとつは1年以内に、人類にとって
最も重要なスピリチュアルな本を出版するようになるでしょう。」

そして不思議な導きで彼女はマンハッタンのある医療センターの
カフェテリアで、ヘレンとビルに出会います。1975年のことでした。
後にジュディスは「なでそんなことを聞いたのかわからないけれど」と言いながら、
当時ヘレンにこう尋ねたのだそうです。
「あなたは内なる声が聞こえるのではありませんか」

その言葉にヘレンとビルは驚き、オフィスに来ませんか?と尋ね、
オフィスでケン博士を紹介すると、とても慎重に
これから話すことを秘密にできますか?と聞き、
ACIMの話をして原稿をみせたのだそうです。

のちにジュディスの団体がこの原稿のコピー本を数百用意し
噂が噂を呼び、やがて必要性を感じ、
本として出版することを4人は考え始めます。
出版するには資金が不十分。

何かあると、4人は集まり、静かに内なる声に
耳を傾け、答えや導きを得たのだそうです。
このときも「まず覚悟を決めなさい」という答えがあり、
その翌日ある人物がジュディスに電話をかけこう言ったそうです。
「ACIMはきちんと出版すべきですよ。
私は最近財産の一部を処分するよう導きを受けました、
それをACIMの初版の資金にあてたいのです」

突然の出来事に驚いたジュディスがヘレンとビルに電話をかけると
ビルはこう言ったそうです。

「ほらね、奇跡にできないことなんてないだろう?」ピカピカ

こうして1976年6月29日に
ハードカバー「A Course In Miracles」が出版されました。

「ヘレンとビルは、A Course In Miraclesの仕事は
神聖な責務だと信じていました。
そして、意図された通りのコースの形を妥協なく保つことで
源に対して忠実を示しました。
コースが出版されると、二人は
自分たちの役目を果たし終えたと感じました。」
 
ワープニック博士

1981年にヘレンが、1988年にビルがこの世から去りました。

ピカピカ   ふたば   ピカピカ   ピカピカ   ふたば   ピカピカ


生前のビルがジュディスとケンにヘレンとのことを語るビデオ


現在、ケネス・ワープニック博士が
Foundation for A Course in Miracles を、
ジュディス・スカッチさんがThe Foundation for Inner Peaceを 
それぞれが互いのパートナーと運営し、
二人は今も家族のように親しく
ACIMの管理と理解のために協力し合っているそうです。
**追記:2013年に博士はお亡くなりになりました。記事→「ワープニック博士ありがとう」

A Course In Miracles とは?


さて、声の主は誰?ってことになりますが、
その声の主は、自ら名乗らなかったそうですが、
ヘレンもビルもそれがイエス・キリストとして
この世界にやってきたことのある声だと信じていたそうです。
実際ACIMには「声」が聖書の内容について
本来の意味を伝える箇所があります。

私たちは今、その「声」を読んでいるのですねおすましピカピカ

アトリエさとわでは、この本を学び始めた頃のステップごとの連載を綴ってあります。
→ 心のワーク 奇跡のコースの学び



Posted by アトリエさとわ at 20:00